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ボールで背中をグリグリと押してみた

ゴールデンウィークがはじまり、昨日は久しぶりに実家へ帰りました。

実家に帰ってみると父親から

「身体の調子がよくないから施術をしてほしい」

と言われました。

症状を聞いてみると、背中や首肩に痛みがあり、胸部が硬くなっていて、両肘あたりにも痛みがあるとのことでした。

何か変わったことをしていなかったか聞いてみると

「ボールを使ってグリグリと体を押すとよいとテレビでやっていたからやってみた」

と言っていました。

わたしは、このことが今回の父の不調になった原因だと思いました。

理由としては

１．必要以上につよい刺激で繰り返し背中を押したため、神経が過剰に刺激されて良くない神経反射がおこった。

２．筋肉や骨格のバランスを確かめながらではなく適当に背中をガンガンと押していたので、筋肉や骨格のバランスが崩れてしまい、背中がガチガチに固まってしまった。

３．身体を横から見ると、胸の裏あたりが軽く丸まっていて、逆に腰のあたりは軽く反っているのが正常なバランスです。

ですが、ときどき胸の裏あたりがまっすぐかもしくは凹んでしまっている人を見かけます。（ちなみに、私の父はこのタイプです）

そのような人の背中にガンガンとマッサージをしたり、ボールをグリグリと押しつけたりすると、よけいに背中が前に押されてしまい背中の凹みがさらに強調されてしまいます。そうなると、背中（胸の裏あたり）はよけいに緊張して硬くなってきます。

そして、１～３の理由で背中（胸の裏あたり）が緊張してくると、腕や首肩、胸のほうまで悪影響を及ぼします。

ざっと思い当たる理由をあげれば、こんな感じでしょうか。

とりあえず施術を終えて、痛かったところはどうか聞いてみると

「だいぶ楽になった」

と言っていたので

「炎症があるといけないから、お風呂は少し控えてシャワーくらいにしておいてね」

とアドバイスをしておきました。

いつもなら、腰痛や膝痛などの下半身に問題が起こりやすい父ですが、今回は合わない健康法（やり方に問題があったのかもしれませんが）をして上半身を広範囲に痛めてしまいました。

今は健康ブームで新しい健康法が次々と出てきますが、身体は一人ひとり違うので、みんなが同じ方法をして症状が改善するとは限りません。

同じような症状でも、原因は人それぞれに異なることもあります。

また、合わない健康法をしたりやり方が間違っていたりすれば、当然悪化をするリスクがあることも忘れてはいけません。

2015年05月04日更新