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精神の健康

近頃、健康に関するいろいろなものを読んでいると『精神の健康』が『肉体の健康』にも影響を与えるということが、当たり前のように言われるようになりました。

海外では、腰痛も精神的なものが大きくかかわると言われています。(近年は日本の学会でもそう言われています）
わたしも日々お客さまの施術にあたっていると、そのことが実感として納得できます。

それでは肉体の健康に大きくかかわる『精神の健康』について、少しだけ考えてみたいと思います。

先日、何気なくテレビをみていたら『国民幸福度が高い国』で有名なブータンのことがやっていました。

ブータンといえば経済的な豊かさではなく精神的な豊かさを重視した国で、物質的には貧しくても精神的には大半の国民が幸福だと感じている素晴らしい国です。

ところが、近年はそんなブータンにも経済的な格差が広がりつつあるようです。

みんなが貧しければ自分が貧しくても不平不満はなかったと思いますが、経済的な格差が広がってしまうと果たして持たない者は素直に幸福を感じることができるのだろうか。

ブータンのことはさて置き、やはり人は『自分と他人』を比べることで自分は幸せか、自分は価値のある人間かなどを判断することが多いように思います。

ですが、それでは他人と比べてある程度の水準になるまではずっとストレスを抱えたり、理想と現実のギャップに悩まされたり、はやく他人よりも豊かになるために無理をして体調を崩したりなど、心や体の健康上よくない状態に陥ってしまうかもしれません。

よくよく考えてみれば、昔のお殿さまよりも今の標準的な日本人の方がよほど便利な生活をしているにもかかわらず、精神的に満たされているかといえば疑問を感じます。

やはり、そのときの物質的な豊かさやまわりの人たちとの比較で左右されない、自分の『価値基準』がしっかりしていれば精神的にもよいのでしょうが。

そのほかにも、職場や家庭の人間関係、金銭的なストレス、仕事や学業のストレス、身体の悩み、将来の不安など、社会が複雑になるほど精神的なストレスも多くなります。
ですが、今回は『他人との比較』からくるストレスについて気になったので書かせていただきました。

2015年06月08日更新